こんにちは、アサクラです。
先日一週間ほど
ブラジル旅行へ行ってきました。
コロナ明けてから海外欲が一気に解放され
去年は世界一周したり、東南アジを色々回ったりと海外モチベがかなり高めでしたが今年もまだ継続中です。
で、今回のブラジル旅行なのですが
ただの旅行ではありません。
皆さん丸山ゴンザレスさんってご存知ですか?
「クレイジージャーニー」で有名な
”危険地帯ジャーナリスト”の方で
スラム街やマフィアなどの裏社会を取材する為に世界各地を渡り歩いているとんでもない方です。
YouTubeも登録者120万人越の
オモロ過ぎるチャンネルなので
是非見てみて下さい
で、今回のブラジル旅は
タイトルにもある通り
そのゴンザレスさんと色々回ってきました。
今回の経緯としては共通の知人が
「今度ゴンザレスさんとブラジル回るんだけど来る?」と誘って頂いたのがきっかけでして、
おもろい経験にはフルベットすべしがモットーの僕なので「絶対行きますわ!」と即決してブラジルに旅立ちました
で、ゴンザレスさんと共に回るからには
ただの観光旅行なんてぬるい物ではなく…
・ギャングが支配するスラムを調査
・一般には絶対に入ることの出来ない軍警察内部へ潜入
・SPを付けなければどうなるか分からない超危険エリア
etc…
超絶アングラ旅。
海外行ったら絶対にアングラエリアを回りたい僕にとっては大好物過ぎました笑
ただ本当に何が起こるか分からないエリア多めに行ったので終始緊張感が漂ってましたが…
無事帰国出来たので雑記的な形でツラツラ書いていきます。
正直ネットでも書けない事がいっぱいあったのですが、出来るだけ臨場感が伝わるように時系列順に書いていきます。
多分日本人の99%は知らずに生活していく
地球の裏側のリアルなのでぜひ最後まで読んでみて下さい。
それでは…
1日目 日本出発
他のメンバーとはブラジル現地集合だったので
一人で成田空港からブラジルへ向かいます。
今回はドバイ経由でブラジルのリオデジャネイロに向かうのですが
日本→ドバイが10時間
ドバイ→リオデジャネイロが15時間
合計フライト時間25時間…
人生最長フライト。
流石にこれはめっちゃキツかった…
しかも今回ビジネスクラスが取れなかったので
狭いエコノミー席で合計25時間過ごさなければいけない…
気狂いそうになりました。笑
なんとか耐えて
リオデジャネイロの空港に到着。
実はこの時点からもうスラム街。
ブラジルは一部だけにスラムがあるという訳ではなく街の至る場所に沢山のスラムがあるという感じ。
だから市街地を離れると
基本的には治安も悪いしギャングとかもいる。
市街地とかでも強盗とかは頻繁にあるから
常に用心しておいた方がいいとのこと。
(スマホ奪われるから早く引っ込めろ!とタクシーの運転手に怒られた…笑)
途中目の前で事故があったり
死ぬほどパトカーのサイレンが鳴ってたりと
タクシーの車内でブラジルを感じながらやっとホテルへ到着。
ちなみにタクシーの運転手に領収書くれって言ったらめちゃめちゃ手書きのメモ帳を渡された…笑
今回のリオで宿泊するのは5つ星ホテルの
ALLOROホテル
チェックイン手続きしたら
ウェルカムシャンパンで乾杯。
フライトで疲れてたからこの一杯でめっちゃ酔っ払いました。
他のメンバーと落ち合うまでまだ時間があったのでリオデジャネイロのビーチを探索。
ビーチ沿いには大量の露店が出てました。
サングラスを忘れてしまって
どっかで買わないとなーと思ってたのですが
100%偽物のPRADAのサングラスがビーチに落ちてたので、今回の旅のお供にと僕のものにしました。
散歩から帰ってくると
ゴンザレスさんもホテルに到着していたので
無事合流。
晩飯を食いながらゴンザレスさんから
ブラジルスラムの現状説明を聞きます。
どうやら元々行こうとしてたスラムは
ブラジルの2大ギャングチームの抗争が激しくなり相当危険な状態らしい。
どうやら2014年のリオワールドカップや
2016年のリオオリンピックの時に
政府が治安を維持するために行ったギャング掃討作戦で一時的には治安は良くなったらしいのですが
その反動で今はかなり過激になってる様です。
抑えつけると反動も
更にデカくなるという奴です。
こんな感じ↑
という事でギリギリまで行くか悩んだらしいんですが、ロケットランチャーを打たれる可能性もあるとの事だったので急遽予定を変更して違うスラムに行く事にしたとの事。
怖いもの見たさもあったのですが
流石に命優先で行くことにしました
こんな奴がいるらしい↑
で、軽く説明を受けて
この日は夜も遅かったので終了。
明日に備えます。
2日目 リオデジャネイロ最高の景色へ
朝日を浴びながら
ホテルのレストランで朝食
超天気良かったのでビーチを散歩
2日目は割と観光寄りで
ブラジルといえばなスポット
コルコバードの超でかいキリスト像を見に行きました。
ロープウェイに乗って山まで登っていきます
結構な時間ロープウェイと徒歩で山を登って行ったら遂にキリスト像が…
でけーーー!
あんまり写真じゃ伝わらないけど
めちゃデカかったです。
みんな同じポーズしてて可愛い
あとかなり標高高いところに位置するので
リオ全体を見渡せる最高のロケーションでした
ちなみにこのキリスト像は
構想から完成まで
80年ほどかけて作られたそうです。
ある神父が「世界最大級のキリスト像作ろうぜ!」みたいなノリから始まり
王族の支援を借りて計画したらしいんですが
やっぱり無謀でも口に出して言ってたら
協力してくれる人や応援してくれる人が現れて
確実に実現可能率は上がるなと改めて思いました。
僕も2023年に野外フェスを主催したのですが
当初はフェス主催の知識も無いし経験も人脈も無い状態でした。
そんな無謀な状態でしたが
「こんなフェスやりたいんです!」と言いまくってたらイベント系の知り合いを繋げて貰ったり、アーティストのキャスティング出来る人を繋げて貰ったりと
どんどん現実味を帯びてきて
「フェスをやろう!」と構想を立てた9ヶ月後に無事満員御礼で開催することが出来ました。
どんな些細な事でも口に出しておくべきです。
どこで誰と繋がるかなんて分からないので…
話がズレましたが
コルコバードのキリスト像を満喫した後は
有名な老舗カフェcolomboでランチ
なぜかハンバーガーよりも
トーストの方がでかい
一旦ホテルで休憩後
シュガーローフの麓という
リオデジャネイロ1景色が綺麗なスポットへ移動
ゴンドラに乗りこの山を目指します
ワンピースに出てきそうな雰囲気。
日本にはこのスケール感のものはないよなー
今までの人生で最も美しい夕日でした。
景色を満喫した後はディナーへ
2日目のディナーはブラジルのレストラン50選にも選ばれてる「Aprazvel」というレストランへ
このレストランは
本当にめちゃめちゃ良かった。
ブラジルに行った際は絶対に行って欲しいです。
雰囲気も料理の味も一級品。
最高の一言です。
ディナーの後は観光客だけでは
絶対に行ってはいけないとされる超危険地帯へ
・基本撮影禁止
・観光客だけで行くのは本当にNG
・薬物中毒者や全裸のヤバいやつがウロウロしてる
流石に危ないという事で
今回は軍警察を3人SPとして雇って潜入しました
軍警察隊長(副隊長)の”ゼロワン”
「ゼロワンと呼んでくれ」と
僕らには言ってきたが
他の軍警察のメンバーに聞くと
警察内部では全くそのあだ名は
流行ってないらしい
あと最初隊長と名乗ってきたけど
本当は副隊長らしい。
なかなかの見栄っ張りさんだ。
けど死ぬほどガタイはいいので
SPとしては不足無し。
ちなみにこの危険エリアでは電線の至るところに靴がぶら下がってます。
スラム映画やグラセフなんかでも
よく見る光景です。
これの意味は…
・ギャングの縄張りの証
・薬物の取引場所の目印
・仲間が亡くなった追悼
etc…
色んな意味がありますが
要は海外でこれを見たら
基本近づくなって事です。
正直このエリアはあまりにディープなので
詳しく聞きたい方は僕と直接会う機会などあれば聞いて下さい…
あまりに刺激的だった為この日はこれで終了。
3日目 ブラジル最大級のスラムへ潜入
この日は遂にスラム探索デー
デカめのバンに乗り込んで
ブラジル最大級のスラム「ロシーニャ」へ向かいます。
今回このスラムを案内してくれた
アルベルトはこのエリアに60年近く住んでる
プロスラム住人
ちなみに元々アポ取ってたガイドが当日バックれて、急な対応にも関わらず対応してくれた優しいおっちゃんでした。
車を10分くらい走らせて遂に到着。
このロシーニャというスラムは
ブラジル最大級のスラムで
ギャングが支配しているエリアです。
・ギャングに目をつけられる為、撮影NG箇所多数
・ゴミが大量に放置されすごい異臭
・そこら中にコカ○ンなどの薬物の容器が落ちてる…
ハンターハンターでいう流星街
ワンピースでいうゴミ山のグレイターミナル
この辺をイメージして頂ければ
大体合ってると思います。
早速まずはスラム全体を
見渡せる撮影スポットへ移動。
いやーすごかった。
本当に圧巻。
スラムなんだけど
すごく芸術的なものを感じました。
絶対に意図的にこれは作れないし
その時々の情勢や治安によって
これが形作られたと思うとスラム全体もアートに近いなと思いました。
せっかくなのでゴンザレスさんとも2ショット
その後はスラムの子供達が
カポエラという当時のブラジルの奴隷たちが
看守にバレないようにダンスのふりをして
修練していたと言われてる格闘技の1種を見せてくれました。
音楽に合わせて踊りのような格闘技を見せてくれるのですが、めちゃめちゃアクロバティックで普通に感動しました。
こういったエンターテイメントショーを見せて
観光客からチップを貰い子供達の生活費に充てるという素晴らしいプロジェクトの一環なのですが…
ただその実態はこのスラムを支配する
ギャングたちのシノギの1つで
僕たちが渡したチップのほとんどは
ギャングの懐に入ります。
基本的にこういったスラムはギャングが支配していて警察は介入出来ません。
ギャングと警察で
条約のようなものを結んでいて
ここまでは入っていいけど、
ここから先は絶対に入るなよ
みたいな感じで決められてるらしいです。
なのでスラム内での犯罪者の取り締まりなども
ギャングが行い治安維持をしているのですが
基本何か犯罪を犯すと
袋叩きor処刑らしいです。
スラム住人に共有してもらった盗みを犯して袋叩きにあってる人の図
↓
この話を聞いてちょっと緊張感が増したものの
さらに内部へ潜入していきます
至るところにコカ○ンの容器が落ちてました…
ピットブルを散歩させてる
黒人マッチョスラム住人
スラムのスーパーにも潜入。
意外とちゃんとしてました。
1つ10円のスラムパン。結構美味しかった。
このロシーニャだけでも25万人くらい住んでるので、よそ者が来てもすぐには分からないそう。
ただし外国人の場合は一瞬で分かるので
強盗とか最悪の場合誘拐されたりすることもあるとの事。
ちなみにここめっちゃ通ってみたかったけど
誘拐される未来しか見えなかったので断念しました
アテンドしてくれてる
アルベルトに聞いたところ
このスラムの家賃は
小さいところで1.2万円くらい
ほどほどのところで2.2万円くらい
良いところでも3万円くらいだそう
家賃数千円くらいかなとイメージしてたので
意外とするなと思いました。
僕が高校時代を過ごした八王子という街にも
余裕で家賃3万円の物件とかあるので
ブラジルのスラムと同じ家賃と考えると
イメージよりめちゃめちゃ大きな物価差があるという訳でもなさそう
水道に関しては毎日出る訳ではなく
家の屋根に貯水槽を置いておいて
そこに溜めておいたものを使うという感じです。
なので断水も日常茶飯事。
ひどい時は二週間も
水不足に陥ることもあるそう。
で、その貯めた水で作ったであろう
お手製のアイスがストリートで売ってたので食べてみた。
1つ100円くらい。
多分ダメな人は一瞬で腹壊すと思う笑
僕は意外と大丈夫でした。
電線も盗電されまくってわけわからん事になってる笑
素人がやるため
この電線からよく火事が起こるそう。
スラムなどで火事が多いのはこういった盗電が原因だったりします。
と、こんな感じで
2時間ほどかけてスラムを探索して
無事に終了しました。
スラムを見て思った事
このスラムの空気感を感じて思った事は
「日本に生まれただけで勝ち」という言葉を使う人は何となくで言ってたんだなと。
何となく他の国の情報を見て
「あ、日本に生まれただけでラッキー✌️」みたいな
このスラムに来て100%の気持ちで思う。
「日本に生まれたのは
あまりに幸運過ぎた」
あいつがどれくらい稼いでるとか
あいつがどれだけ良い女を抱いてるとか
日本人に強い他人への嫉妬心はここに来ればほぼ0になる。
だってあまりに自分がラッキーである事を
まざまざと見せられるから。
他人への嫉妬心というのは
自信の無さや自己肯定感の低さから来るので、
こういった現状を垣間見ると
あまりに自分がラッキーだという事を嫌でも思い知る。
ただそれと同時に
このスラムの人間の強さもめちゃめちゃ感じて
実はこういったスラムからは
サッカーのスーパーヒーローや
世界に誇るアーティストが数多く輩出されてる。
理由はシンプルで
「成功しないと死ぬから」
そういった極限状態に晒されて
生きる為に日々鍛錬する人間は
やっぱりとんでもない力を発揮するんだなと
改めてここに来て思った。
人が1番進化するタイミングというのは
「圧倒的な負荷をかけてる時」という話があって
勇気を出して何かに飛び込んだ時や
窮地に追い込まれた時というのは
脳が通常の何倍も回転して
結果的にとんでもない成長に繋がるんだけど
彼らは毎日が生きるか死ぬかという日々なので
ここを抜け出そうと本気で思う人間は
圧倒的な進化を遂げるんだろうな。
日本ではそこまでの負荷をかける事は平和なので出来ないけど、
「窮地に追い込まれた時は圧倒的に成長するチャンス」という事を覚えていれば
平和ボケしてる人は意欲的にヒリつく環境に身を置く様になり、窮地に追い込まれた時はせいちのチャンスと病まなくなる。
日本の裏側を見てそんな事を感じました。
その後もゴンザレスさんのツテで
一般には絶対入れないエリアや
ネット上にも書けないエリアなど
色々行ったのですが
ちょっと長くなってきたので続きは後編で…
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